2018年頃から民泊経営をしてきた者です。
ものすごい数の外国人観光客が飛行機や船でワラワラとやって来ていた福岡県で2軒もの民泊を経営しております。
リフォームには約2000万円の初期投資をしたでしょうか。
民泊を経営するには3つのパターンがあって、「民泊新法」「特区利用」「旅館業法」に別れます。私が許可を通したのは「民泊新法」で、これは年間180日の営業という制限があります。一応2軒持っているので前日営業は可能ということになります。
出来たばかりの法案で、地方の役所も全然理解しておらず、また法案の内容がややこしいので、営業を開始するまでに気の遠くなるような量の書類を用意し、消防法などの許可も取り、随分立ってから免状が降りた……といった流れでした。
それでも福岡県への観光客はすごくて、ややこしい手続きにストレスを抱えながらもやってみる価値はありました。それなりに面白い経験も出来たし、外国人が来てくれるのは嬉しいイベントでありました。
これまで、特に民泊経営をやってるとは触れてこなかったのは(唯一メルマガでは言及しておりました→https://blackthetaboo.com/mailmagazine)、あくまでも副業だし、それほど私のブログを読んでくれる人には興味のない話かなあ…と思っていたからでした。
んが、そうも言ってられなくなりました。
御存知の通り、コロナになってから、日本への外国人観光客は激減どころか、ほぼゼロです。ピークの頃が体感で1000%だとすると、現状はマイナス10%といったところです。
リフォームをかけた古民家はずっと空き家で、私は固定資産税と光熱費を虚しく払っているところであります。リフォーム代はこのままだと回収は不可能でしょう。「負けるはずがない、国が観光客呼んでんだから」と始めた民泊業。先細る内需よりも、インバウンドしか無いと思ったのですが、素人のどんぶり勘定は鬼舞辻無惨にも脆く崩れ去ってしまったのです。
「死のうかな…」
何度かそういう心境になったこともありました。表では「コロナを封じ込めるにはロックダウンしかない!」「GoToトラベルは大反対!」と言っておりましたが、実はロックダウンされると困るのは自分で、私は自分の信念を持って自分の首を占めるようなことを言っていたのです。
しかし、時は過ぎ、ようやくワクチンが打てるかも? というフェーズに変わってきました。もちろん、以前のように観光客が増えるとは微塵も思っておりませんが、せめてストレスの溜まった日本人が旅行をし、古き良き日本を垣間見て頂くお手伝いができたらな…と願っております。
儲けは、もう度外視です。
旅行予約サイトには常に激安で空室情報を出しています(11月から客はずっとゼロですけど)。今は外国人より、日本人に来て欲しい。そんな心境の変化がありました。
借金は……がむしゃらに働くしかありません。
なんだか今日は暗い話をしちゃいましたね。
もう少しだけ、生きてみます。