大人になって、良いとされてきた山川の世界史の教科書を読んで思いました。
これはアカン、落ちる、と。
ずっと抱いていた違和感。学生の頃には考えもしなかったことが、ようやく分かりました。これ、日本語が全然ダメですね。
書かれている日本語が下手なので、全然頭に入らない、体系立てて覚えられないんです。
おそらく、限られた字数の中で、あれやこれやと詰め込んでいるので、奥行きの分からない文章になっているのだと思います。教科書だからってふんぞり返っているのではないでしょうか。多くの人が分かるように書いてこそ、売り物なのですが、そういった精神は教科書業界には無いようですね。
例えば、ヘレニズム文化を説明した文。
ギリシアを征服したフィリッポスの子がアレクサンドロス大王である。かれはペルシアを討つためにマケドニア・ギリシアの兵を率いて東方遠征(前334〜前324年)に出発し、わずか10年のあいだにギリシア・エジプトからインド西部にまたがる大国家を建設した。王は被征服民にオリエント風の専制君主としてのぞみ、また東西の融合という大理想の実現をはかったが急死した。
三訂版 詳説 世界史(山川出版社)
……なんなんすか、これ。まずさ、「かれ」とか「あいだ」とか「はかった」とかを、なぜ開いているんでしょうか。漢字にせえよ! と思うのは私だけ? 平仮名が多いと文章って覚えづらいんですよね。
10年ぐらいのスパンの話を壮大に書いていると思いきや、いきなり理想を実現できず急死するので、頭に入ってこないんですよ。もうちょい、何かあるやろ!
この文章は非常に機械的で、生徒たちは丸暗記するしかないでしょうね。歴史を学んでいるんだという面白さは皆無で、「あーあ、出るから覚えなきゃ」と思わせる一種のストレスを感じてしまいます。
世界史は山川出版やっときゃいいってのは、まやかしですね。こりゃあマズい! と思いました。
なので、いま世界史をちゃんと一から学べるいい参考書がないかなと探しています。どなたか教えてください。例えば、いいモノならアプリでも構いません。よろしくお願いします。